第4回スポリティファイン協力者協議会 8月26日(土) 15:00~

                       

平成29年度の協議会が8月26日、午後3からもみじ台管理センターで開催されました。

今回も自治会、学校、行政、高齢者クラブなど諸団体関係者及び会員の皆様に参加頂きクラブの活動報告を兼ね、「地域とスポーツ」をメインテーマに世代別の実情と課題について意見を交換させて頂きました。

40名以上の参加があり、その内容を会議録としてそのまま掲載させて頂きます。

学校はじめ地域が抱えているスポーツ(運動)事情を垣間見て頂けると思います。

なお、この記録は(株)石塚計画デザイン事務所の蔵田恵さんに作成して頂きました。  


協議会開催の目的

 司会:小飼理事

スポリティファインは活動をはじめ、3年目を迎えます。

今回の協議会の目的を4つ設けました。

1.皆様にスポリティファインの活動状況を知ってた

  だく。

2.皆様と一緒に子どもの成長や高齢者の健康、運動に

  ついて考える。

3.皆様にスポーツへの参加(自分を含め)を進める気

  持ちを持っていただく(する、みる、支える)。

4.皆様により総合型地域スポーツクラブ「スポリテ

  ィファイン」の活動にご理解をいただくと同時に、地域を元気にするために一緒に考える。 


理事長のあいさつ

 

 谷島理事長 土曜日の貴重な時間に参加いただきありがとうございます。私達は設立準備期間2年間を経て、平成27年2月の設立総会で自立し、今年3年目を迎えました。本日は事業の一部をご紹介します。私達の活動は必ずもみじ台地域に貢献できるものだと考えて活動をしています。今日はまちづくりの視点から忌憚のないご意見をいただきたいと思います。本日はよろしくお願いします。

 


             ■来賓の挨拶

もみじ台自治連合会会長 (東さん)

皆様こんにちは。私は自治連合会の会長としてこの会に参加していますが、スポリティファインの会員でもあり、みなさんと一緒に冬の歩くスキーに取り組んでいます。

もみじ台地区は44.3%という大変高い高齢化率です。まちづくり会議ではこのような状況を打破するために土地利用の規制を緩和する意見をあげる運動をしています。スポーツを通じてまちづくりを進めるという理念はすばらしいことです。地域のみなさんが健康で交流していく取組を、町内会でも何らかの形で応援をしていきたいと考えています。結成3年目ということでこれからも頑張っていってください。


活動状況の報告

 砂川理事

厚別区市民部地域振興課課長 (佐久間さん)

本日はお招きいただきありがとうございます。スポリティファインのみなさん、ご参加の地域の皆さん、日頃は地域のまちづくりにご協力いただきありがとうございます。

総合型地域スポーツクラブは、種目、世代、技術の3つの多様性を包含しています。運動が苦手な人も上手な人も地域のみんなが参加できるクラブだと思います。平均寿命と健康寿命には10年ほどの開きがありますが、これを近づけるのが個人や家族の幸せにつながります。そのためには運動習慣を持つことが大切です。しかし自分を振り返っても、それは難しいことです。スポーツが身近にあり、仲間がいる、そして楽しいという場が総合型地域スポーツクラブであり、これからの高齢化社会に大切な取組だと思います。この取組の主役は地域の皆さんであり、活動を育み発展させていくことが大切だといわれています。スポリティファインは既に老人クラブや介護予防センターと連携した取組も進めています。

厚別区でも気軽にスポーツを始めるきっかけになる「スポチャレ」という行事を行う予定です。その場でも地域の活動を紹介したいと考えます。今後も連携していきたいと思いますのでよろしくお願いします。



総合型地域スポーツクラブ立ち上げの経緯について説明)

スポーツを続けることによって健康年齢を維持できるというスポーツの有効性が認識されるようになり、1995年に文科省が地域密着型のスポーツクラブの取組を広げていこうという動きが始まりました。欧米のスポーツクラブをモデルとしており、自主運営・受益者負担が基本です。多世代、多種目が体験でき、地域のコミュニケーションにもつながる取組です。財源はスポーツくじを活用しています。2012年に国がスポーツ基本法を策定し、札幌市でも2013年に札幌市スポーツ推進計画を策定しました。「スポーツを通じて市民が、地域が、さっぽろが元気になる」という理念のもと、ぜひもみじ台でも活動を始めたいということで、体育振興会とスポーツ推進員が中心となって準備し、この「スポリティファイン」を立ち上げました。

団体の名称はスポーツを通じて元気になるという意味で名付けました。

 

具体的な活動の説明として、クラブ・教室について紹介します。

「ストレッチ健康クラブ」は61人の会員がおり、水曜日の午前中30人ずつに分けて実施しています。

「ジュニアスポーツクラブ」では走り方教室、キンボール、フロアカーリングなど新しいスポーツも体験しています。できるだけお母さんたちにも参加してくださるように声をかけています。

「卓球クラブ」は会員数14人です。初心者が多く、体育振興会の人に指導をしてもらっています。

「ノルディックウォーキング」はストックを使ってウォーキングをする運動です。会員数は22人。森林公園を中心に自然豊かなところを歩きます。

「歩くスキー教室」は、歩くスキーを楽しむ会と共催しています。もみじ台南中学校とも連携して開催しています。札幌市のオリンピアンズキャラバンの制度を活用して、10回開催のうちの1回にオリンピアンが指導に来ました。テレビ取材もしていただきました。

「親子雪上散歩」も実施しましたが、集まる親子が少なかったのが少し残念です。

「フロアカーリング交流大会」は年に2回、9月と11月に行っています。

昨年からジュニアクラブで行っているニュースポーツを体験してもらう機会として「親子ニュースポーツ体験交流会」を行っています。小学校の全児童にチラシを配っていますが、なかなか参加者が広がっていかないことが課題です。

6月に「ジョギング&ウォーキング講習会」を開催しています。最初の頃よりも、少し参加者が減ってきています。

「健康・体力相談事業」は病院の先生に来ていただき、認知症のお話のあと、介護予防センターの方に体操を教えていただきました。


懇談と協議   (谷島理事長司会)

 

 最初に、もみじの森小学校6年生の荒 嘉恋さんに、ジュニアスポーツクラブに参加し、その中でもスポーツチャンバラが一番好きだという作文(省略)を紹介してもらいました

 〇小学校のスポーツの状況

谷島:小さいときから一つのスポーツを極める人もいますが、色々なことをやって中学生くらいでやりたいことができる基礎体力が身についていることが理想的だと思っています。また、小学生の成長や運動を考えると一日が非常に楽しいという思いが必要だと思います。

そのためには友達や家族、学校との関わりが重要です。普段学校に行っている中では体を動かす時間はそう多くないのではないでしょうか。小学校の様子はどうでしょう。

若松(もみじの森小校長):札幌市の教育委員会では健やかな体を作っていこうという計画を全ての学校でたてて取り組んでおり、全学年で体力づくりをして結果を集計しています。

体力状況調査もあり、毎年把握しています。これらの結果からは、スポーツ少年団に入っている子とそうでない子の違いがあることがわかります。特に「投げる動き」「持久力」が劣るというのが本校の特徴となっています。このためバックネットに番号をつけて、子どもたちがボールを投げる遊びの中で体力づくりに繋げられるよう工夫しています。また札幌市全体では縄跳びに力を入れています。

子どもたちの体力づくりに時間をかけていきたいところですが、他の活動にも力を入れなければならない状況です。子どもたちにスポーツが楽しいと感じてもらえるといいと思います。

大谷(もみじの丘小山口校長代理):森小の取組と同じですが、バックネットの工夫は、それがあることで自然に子どもたちが取り組めるようになっています。教育的には「アフォーダンス」といいますが、場づくりが動機づけになるような工夫を、意識的に行っています。縄跳びは専有面積が少なくてよく、体力づくりにつながる運動です。また除雪作業は6メッツ(普通の生活では3メッツ)、縄跳びは12.3メッツの運動量があります。また本校では「サタデースクール」を実施しており、地域の皆さんの協力をいただきながら、フロアカーリングなどを行っています。体力の増進だけでなく生涯体育の意識づくりが大切だと考えています。

若松校長先生(もみじの森小学校)

大谷教頭先生(もみじの丘小学校)



 家庭での日曜日の運動の状況はどうでしょう。

小澤(交通安全母の会):小学生と中学生の子どもがいますが、土日も親が仕事を休めない状況があり、子どもたちだけで遊びに行っています。児童会館の体育館で走り回ることくらいしかできていない状況です。主人が柔道をしていたので、体を動かすことについては前向きですが、毎週継続することは難しいです。

また、通うことが大変で習わせてあげられないという現実があります。

谷島:近所の友だちと遊ぶということはありますか?

小澤:近くにもみじ台ふれあい児童会館があり、放課後や長期休みは毎日のように児童会館を利用しています。

谷島:昔の子どもたちは家の周りで遊んだりしたものでしたね。

東(市営住宅自治会会長):私は終戦時に6年生でした。その頃、遊びは体を使うものでした。子どもは怪我するのが当たり前だったけれど、今の子ども達は家の中でゲームをしていて、体を動かす機会が少なくなっていると思います。

 谷島:冬にかんじきを履いて歩くという「親子雪上散歩」は、今回は1組しか参加がありませんでしたが、これからも継続したいと思っています。

小澤さん(交通安全母の会)中央

東さん (市営住宅自治会会長)  



 〇中学生では部活が盛んになっていると聞きますが、どうでしょうか?

平田(もみじ台中):中学校の部活ということでは、参加率が7割あります。部活は男子バスケ、女子バレー、軟式野球、サッカー、陸上、文化系で吹奏楽と美術があります。

だんだん生徒数が減っているので所属人数が少なくなってきています。運動部ではチームつくるのが厳しいため、他の学校との合同チームで大会に出ることも増えてきています。そういう形でも運動を継続したいという子が多いので、平日は16〜18時、休日は9〜16時を2〜3交代で行っています。

しかし今は国の方でも部活動の休日を作る方向になっています。また、本来部活動を選べる環境にあると良いのですが、生徒の人数が少なくなってきているので、種目を絞る必要があります。

また、子どもの人数が少なくなると先生が減るので、外部指導者を頼むことも考えられますが、希望の人が来るかは難しいです。今後地域の方が、外部指導者という形で関わりを持つ可能性は考えられると思います。

大川(もみじ台南中):もみじ台南中は、通常学級は6つです。運動系の部活動は4つ、文化系が1つあり、外の部活は女子ソフトボールだけです。部活加入率は70%を切っています。

毎日部活動をしていますが、休みを設ける方向性にあります。小中学生の成長と運動という話では、運動部に所属していない子どもとそうでない子の差はかなりあると感じます。

しかし特別の運動をしていなくても、通学で距離があるので運動になっています。厚別競技場での運動競技大会があるのですが、半分の生徒が歩いて往復していました。基礎体力はついていると思います。「投げる」「持久力」「瞬発力(反復横飛)」などが少し劣っていますが、体育の授業がトレーニングになっています。

平田校長先生(もみじ台中学校)

大川校長先生(もみじ台南中学校)



 〇スリー・エイの活動を紹介してもらいます。

高澤:スリー・エイは1.5m×7mのフィールドを設け、2人で6回戦を行います。軽スポーツですが、私達のような活発な老人クラブでは、簡単すぎると不評でした。老人クラブの人たちがもっと高齢になったらちょうど良くなるのかもしれません。

一方、このとき地域包括支援センター、厚別区の社協、介護予防センター、地域の福祉施設の方たちが来ました。その方たちによると、老人クラブではなく、介護施設に入所されているような人が行うには非常にいい運動だという意見でした。

スポリティファインではこの道具を買うということでしたが、各方面から貸してほしいという意見がきています。まずは各方面に道具を貸して、こういう活動をもみじ台地域や他の地域にも広げて、浸透させていってほしいと思います。

谷島:道具の貸し出しはできますが、きちんとした指導者の指導を受ける必要があります。指導料などを受益者負担で賄ってほしいと思います。

 

坂野(北生寿会):北生会でも、やってみようか検討してみようと思います。フロアカーリングは時間をかけてかなり浸透しました。体験に参加人たちは面白かったと言っていましたし、今後検討してみようと思います。

髙澤さん(もみじ台老人クラブ会長)

 坂野さん(北生寿会会長)



 〇スポリティファインの参加者に

吉田:私は今年の5〜6月にストレッチを見学に行きました。長年愛好していたタバコをやめて急に体型が太ったので運動にと思ってのことです。年間9000円の参加費ですが、プログラムの内容が素晴らしく、非常に効果が高いと思います。先生もすばらしいです。毎回運動の前に聞く谷島さんのお話も役立ちます。ストレッチ体操は年々女性が増えているので、男性にもぜひ参加してほしいと思います。

 谷島:私達の活動には今後2年間まで助成金をいただく予定です。もし地域でこんなスポーツをやりたいという要望があれば、道具などを買うことも可能です。

谷島:ノルディックウォーキングにも卓球にも、最近若い人が参加してくれるようになりました。

池田:小飼さんから誘われて、4月から卓球を始めました。運動をするのは40年ぶりのことです。卓球をしなければ知り合うことがなかった人たちと知り合えて、とても楽しんでいます。月2回ですが、かなりの運動量になっています。また、最近息子から卓球に一緒に行こうと誘われ、親子のコミュニケーションにもなりそうです。

谷島:若いお母さんお父さんの運動も考えていかないといけないと思います。ノルディックウォーキングについても聞きたい

 

半田:私は転勤族で、勤めているときはテニスや野球をしていました。その時は仕事場とスポーツをする場が離れていました。リタイヤしてから仲間がいなくても自分でできるスポーツとしてノルディックウォーキングと歩くスキーを始めました。最初は自己流でやっていましたが、指導者からアドバイスをいただいてますます楽しくなってきています。

吉田さん(ストレッチ)

池田さん(卓球)前左

半田さん(N・ウォーキング)



 〇介護予防センターの林さんに、高齢者の運動について

林:もみじ台は運動する機会が他の地区に比べてたくさんあると思います。スポーツに関するイベントもあります。参加しやすい環境にあり、取り組む高齢者もいます。課題は、運動を日常化していくことです。イベントで1回運動して終わりという人も多いので、週に1回、週に3回と日常的に自主的に運動していただけるといいと思います。みんなで集まって運動をすると交流も増えます。

もみじ台地区ではラジオ体操をする地区が減っています。取組がなくなった地区も、開催期間が短くなった地区もあり、日常的に体を動かす機会が少なくなってきています。ラジオ体操の支援をするような会があって、少ないところにお助けに行くような活動があると良いと思います。

谷島:日常的に運動のきっかけがあり、それを継続することが大切ですね。

岡崎:もみじ台に来てまだ6年目です。若いときは山岳部でした。私は毎朝ラジオ体操をして、週1回のウォーキング、月3回のフロアカーリングをしています。また冬はゲレンデスキーをしています。運動は健康で長生きするために必要と考えています。

トミナガ:私は年間460時間ボランティア活動をしています、今年は500時間を超えるでしょう。花を植える活動のほか、農園サークルにも所属しています。青少年育成委員としても活動していました。様々な活動をすることで運動にもつながっています。

谷島:年をとっても充実した活動をされている、体を動かすことにもなっているというお話でした。

谷島:どこかに集まりがあって行く日があるということも大切ですね。そういう場として、もみじ台の地域の茶の間が運営されています。

石村:地域の世代間の交流ということで、10年前から月1回活動しています。参加者の多くが高齢者で、1回に60〜70人ほど参加します。地域の茶の間では、人と出会い、支え合って交流しようといっています。参加費は1回200円です。まちづくりの活動の一環で、市から助言をいただいたり、民間企業からも支援をもらって活動しています。活動を続けていくには楽しい会でないといけません。16人のスタッフも一緒に楽しみ、心身共に健康な高齢者が増えていくことが大切だと考えます。スポリティファインの方が地域の茶の間に来て参加をお誘いいただいて、活動を広げていただきたいと思います。

林さん(介護予防センター

岡崎さん

トミナガさん

石村さん



〇札幌市スポーツ部に聞く

谷島:活動の立ち上げにあたっては札幌市のスポーツ部に相談に行きました。今日もスポーツ部企画事業化の山本係長にお越しいただいています。地域のみなさんとどういう関わりをしていったらいいか、ご意見があればお願いします。

山本(札幌市):今日は地域の皆さんの内容の濃いご意見をお聞きできありがとうございました。スポリティファインでは多くの子ども達の笑顔があり、四季を通じたさまざま取組を行っています。札幌市として、とてもありがたい活動です。スポーツの関わり方は色々ありますが、冬季スポーツに力を入れていく予定です。もみじ台では既に歩くスキーのオリンピアンキャラバンも活用いただいていますが、雪に親しむスポーツも推進していただきたいです。

谷島:スポーツ体験会では、最初は子どもを連れてきた立場の親が、自分が楽しむようになっていくという姿も見てきています。今後もスポーツの力で自分たちが笑顔に、地域が笑顔になる活動を続けていっていただきたいと思います。

スポーツは自分が行うだけではありません。支える形の参加をしていただいている人たちがたくさんいます。

今日もたくさん出席いただきましたが、みなさんに発言の機会を作ることができず申し訳ありません。


 

  閉会あいさつ 

    顧問 小川札幌市市会議員

今年4月12日に半田市に地域総合型スポーツクラブ調査に行きました。人口が12万人の都市で、平成8年からクラブを設立し、市内中学校5校全てに設けています。

オリンピアンを呼んでトップアスリートの養成も行っています。特徴的なのは小中学校に併設しているので、土曜日は地域スポーツクラブの指導者が、学校の顧問の先生の代わりにクラブを指導していることです。

また地域スポーツクラブは半田市から指定管理で施設を運営して事業収入を得ており、市としては経費削減にもなっているそうです。半田市の事例は、スポリティファインと体育振興会の開放事業が一体になった取組であるといえるでしょう。2年後には助成金がなくなる予定ですが、先進事例から学び、継続的な取組につなげ、活動の充実と財政の安定をしていくことが地域の皆さんの発展に繋がると考えます。私も微力ながら頑張っていきたいと思います。